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2011.10.18 Tuesday

木。(デンマーク)

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    だいぶんあいだ空いちゃったけど前回の続き。

    木。

    前回書いたのは、日本では林業が大変な状況ということ。
    そして今回はデンマークの「木」について。

    1800年代。
    ナポレオン戦争での敗戦を受け、デンマーク経済は危機的状況になった。
    そんなときに復興の主となったのが植林などの産業。

    デンマークはまさに「木」によって復興の足がかりを掴んだといっても過言ではない。

    そしてその「木」をただの素材として取り扱わなかったのがこの国の素晴らしいトコロだと思う。

    木の価値を活かした秀逸な家具たちがデザイナーの手によって生まれた。
    その家具たちは半世紀たっても尚、本物として評価されている。

    代表的なものでは、1960年の米大統領選においてジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンがテレビ討論を行った際に使われ世界的に有名になったハンス・J・ウェグナーの椅子、通称「The Chair」。

    アルネ・ヤコブセンのアリの形をした「アントチェア」や「セブンチェア」。
    そしてオシリにフィットするスツール「シューメーカー」など。


    北欧のデザインはよく「モダン」というくくりで語られることが多い。
    「モダン」の定義は色々あるだろうけど一般的には「現代的、今風」ってことらしい。

    けど、代表的な家具などはミッドセンチュリーにデザインされたものが多く、それらが今でも一番モダンだと思う。


    素材+デザイン。


    永遠ではないかもしれない。
    けど、素晴らしいプロダクトを創れば同じ素材でも長く大切に使ってもらえ、そして商業的にも長く成功を収めることことができる。

    日本にも元々そういう「良いものを大切に使い伝えていく文化」があったと思う。
    が、今は消費の時代になり、良いものより安価なもの。

    このままでは伝統も産業も、そして僕らの価値観さえ落ちて行くと思われ…


    やや高くても良いものを手に入れた時の嬉しさ、そしてそのものを扱う時の気持ちを大切にしていかなきゃいけない。

    一部のデザイナーや感度の高い人だけがこの考えでも続いていかない。
    今、ひとりひとりが気づかないと。


    日本の木の投売りのような状況に考えられずにはいられなかった。



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